第一牧志公設市場の歩き方|「持ち上げ」の仕組みと3つの階の使い方
第一牧志公設市場は、まちぐゎー(市場)さんぽの中心です。1950(昭和25)年12月に開設され、公式には**「市民・県民の台所」「那覇の大市場(ウフマチ)」**と呼ばれてきました。2023年に建て替わった新しい建物で、いまも同じ役割を担っています。
この記事は、行く前に知っておくと得をすることを、市場と那覇市の公式情報にもとづいてまとめたものです。
先に結論:時間だけは間違えやすい
公式の営業時間は8:00〜22:00ですが、これは那覇市公設市場条例で定められた「営業できる時間」の枠です。那覇市の案内によると、実際の閉店は1階の店舗が19〜20時ごろ、2階の食堂が21時ごろ。「22時まで開いている」と思って夜に向かうと、めあての店が閉まっています。
さらに大事なのが持ち上げのラストオーダーです。
| 内容 | 時刻 |
|---|---|
| 1階の持ち上げ食材(精肉・鮮魚)の調理ラストオーダー | 19:45(一部商品に限る) |
| 2階食堂のラストオーダー | 20:00 |
つまり持ち上げを目当てにするなら、遅くとも19時前には1階にいたい。昼から夕方が本来の時間帯です。逆に朝は8時から動きだすので、静かな市場を見たい人は10時前が狙い目です(朝のまちぐゎーさんぽ)。
「持ち上げ」の手順
公設市場の名物が「持ち上げ」です。1階で食材を買い、2階の食堂に持って上がって調理してもらう仕組みです。
- 1階で食材を選ぶ … 鮮魚・精肉の店で、食べたいものを買います。持ち上げできる食材かどうかは、店に相談するのが公式の案内です。魚の種類や部位によって向き不向きがあります。
- 2階の食堂へ移動する … 買った食材を持って上がります。
- 調理してもらって食べる … 調理内容を伝えて待ちます。
支払いは2回に分かれます。
- 食材代 … 買った1階の店に払う
- 調理代 … 2階の食堂に払う
**調理代は調理内容によって変わります。**公式に「1人○○円」といった定額の案内はないため、頼むときに確認するのが確実です。刺身にするか、煮るか揚げるかで変わります。
はじめてなら、1階をひと回りしてから決めるのがおすすめです。同じ魚でも店ごとに並べ方や声のかけ方が違い、それを見るのも市場の面白さです。買い物と食べ歩きの空気感はまちぐゎー(市場)の歩き方にまとめました。
3つの階の使い方
2023年3月19日にグランドオープンした現在の建物は3階建て(鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造)です。
1階 ―― 店舗
約75店舗が並びます。区分は鮮魚・精肉・生鮮・外小間。色鮮やかな魚、島豚、島野菜、漬物や乾物、かまぼこ。ここが市場の顔です。
2階 ―― 食堂
沖縄料理の食堂が並びます。持ち上げの調理を頼むのもこの階。1階で買わずに、食堂のメニューから普通に注文することもできます。ラストオーダーは20:00。
3階 ―― 貸室(予約制)
調理体験室と多目的室があり、予約して借りる部屋です。ふらっと立ち寄る見学フロアではありません。利用時間は9:00〜22:00で、調理体験室(25㎡・12人・700円/時間)にはオーブン・冷蔵庫・調理器具・食器類がそろっています。多目的室は大(61.69㎡・28人・800円/時間)と小(28.82㎡・13人・400円/時間)。地元の集まりや料理教室に使われています。
定休日
- 毎月第4日曜日(12月を除く)
- 1月1日〜3日(正月)
- 旧暦1月1日〜2日(旧正月)
- 旧盆の後2日
このほか店舗ごとの休みがあります。旧暦の行事は年によって日付が変わるので、旧正月・旧盆の時期に行くなら事前に確認してください。
なお毎月第4日曜はトランジットモール(毎週日曜12:00〜18:00の歩行者天国)と重なります。「車道は歩けるのに市場は休み」という日になるので、第4日曜に行くなら午前の予定を壺屋やちむん通りやのうれんプラザに振り替えるのが無難です。
設備
公式に案内されているものは次のとおりです。
- バリアフリートイレ … あり(1階・2階はオストメイト対応)
- 車椅子の貸し出し … あり
- 授乳室 … あり
- 補助犬トイレ … あり(1階トイレ外側)
- ベビーカーのレンタル … なし(ベビーカーを借りたい場合は那覇市観光案内所で有料レンタルがあります・要予約)
- 駐車場 … なし(停める場所は駐車場ガイドへ)
- ATMスペース・駐輪場あり
- ペットの入場は不可。補助犬は入場できます
エレベーターとコインロッカーについては、公式に記載が見つからなかったためこの記事では扱いません。必要な方は現地または管理事務所でご確認ください。
撮影について
一般的なマナーとして、生鮮の店先や人物を撮るときはひと声かける、通路が狭いので立ち止まっての撮影は周囲に配慮する ―― これは市場が地元の人の仕事場だからです。
そのうえで事実として、公設市場での撮影・取材は事前許可制です。那覇市の案内では、撮影希望日の7日前までに「公設市場撮影・取材許可願い」を那覇市なはまち振興課へ提出して許可を受ける必要があるとされています。10名以上の団体見学も1週間前までの連絡が必要で、1度に入場できるのは30名程度です。
個人の記念撮影との線引きは公式に明示されていないため、取材・商用撮影・団体での撮影を予定している場合は、事前に問い合わせるのが安全です。写真全般の考え方は写真ガイドにまとめました。
市場までの行き方
ゆいレール牧志駅から徒歩9分。国際通りを西へ進み、市場本通りのアーケードに入って直進すると正面に出ます。アーケードに覆われているので雨でも濡れずに着けます。空港からの行き方はアクセスへ。
あわせて読む
- まちぐゎー(市場)の歩き方 … 市場とアーケード商店街の構造。
- 朝のまちぐゎーさんぽ … 8時から動きだす市場の時間。
- 沖縄料理の言葉ガイド … 食堂のメニューを読み解く。
- 食べ歩きガイド … 通りでつまめるもの。
- よくある質問 … 定休日・支払い・子連れなど。
※ 営業時間・ラストオーダー・定休日・設備・店舗数・撮影の申請ルール・貸室の料金は、第一牧志公設市場公式サイトと那覇市公式サイト、および那覇市電子相談システム(実際の閉店時間)で2026年7月26日に確認したものです。変更されることがあるため、お出かけ前に公式情報もあわせてご確認ください。
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