久米・中国文化さんぽ|福州園と孔子廟をめぐる静かな半日コース
国際通りの西の起点から、さらに西へ10分だけ足をのばすと、朱色の中国式建築と静かな庭園が現れます。ここは久米(くめ)。琉球王国時代、中国からの渡来人たちが暮らした「久米村(クニンダ)」の面影を残すエリアです。人の波から離れて、ゆっくり歴史にふれたい日におすすめの半日コースです。
このコースの概要
- 所要時間 … 2.5〜3.5時間(庭園と廟をじっくり見て)
- スタート … ゆいレール県庁前駅
- 歩く距離 … 約1.8km。ほぼ平坦で歩きやすい道です
琉球王国は、中国との貿易と外交で栄えた海の王国でした。その最前線を担ったのが、中国から渡ってきた人々とその子孫が暮らした久米村です。航海術や学問に長けた久米村の人々は、王国の外交文書を作り、進貢船に乗り込み、琉球と中国の橋渡しを担いました。
コースの歩き方
1. 県庁前駅からスタート
まずはパレットくもじの前を通って出発。国際通りとは反対の西へ、久米大通りを進みます。オフィスや店の並ぶ通りを10分ほど歩くと、雰囲気が少しずつ変わってきます。
2. 久米至聖廟跡(孔子造像)
駅から歩いてすぐ、那覇商工会議所前に立つのが久米至聖廟跡。かつてこの地には久米村の学問所「明倫堂」と孔子をまつる至聖廟がありましたが、沖縄戦で焼失しました。台座に立つ孔子像だけが、往時の学問の場を静かに伝えています。今のコースの目的地(久米至聖廟)とは別の場所なので、混同しないよう注意してください。
3. 大典寺
久米大通りをさらに進むと、大典寺が見えてきます。1910年開山の浄土真宗の寺院で、南国リゾートのようなエキゾチックな本堂が松山通り沿いで異彩を放ちます。境内には、沖縄戦で学徒兵として動員された「ふじ学徒隊」(積徳高等女学校)の慰霊碑も。静かに見学を。
4. 久米至聖廟(孔子廟)
久米至聖廟は、儒学の祖・孔子をまつる廟。久米村の人々が学問を重んじた伝統を今に伝える場所です。戦前の廟(先ほど訪れた跡地)は沖縄戦で失われましたが、再建を経て、現在は松山公園に隣接する地に立っています。鮮やかな朱色の門と屋根は、沖縄のまちなかで出会う「小さな中国」。入館は無料で、無料の歴史ガイドが行われる日もあります(9:00〜17:00・年中無休)。
5. 福州園
至聖廟のすぐ近く、このコースのハイライトが福州園です。那覇市と中国・福州市の友好都市締結を記念して1992年に開園した、本格的な回廊式の中国庭園。池をわたる廊下「凌波廊」、御影石の双塔、飾り窓の白壁と、歩くたびに景色が変わる造りで、福州の四季を表現しています。
- 開園は9:00〜21:00、水曜休み
- 昼間は大人200円。18時からは夜間料金(大人300円)でライトアップが楽しめます
時間に余裕があれば、夕方に合わせて訪れて、暮れていく庭園を眺めるのも格別です。
6. 松山公園でひと休み
庭園を出たら、隣接する松山公園へ。広々とした芝生と木陰があり、散歩の締めくくりにぴったりです。子ども連れなら、ここで遊ばせながらひと休みを。
7. 帰り道
来た道を県庁前駅へ戻るか、北へ歩いて美栄橋駅へ抜けるルートも。美栄橋方面へ向かうなら、途中で那覇文化芸術劇場なはーとの現代建築や、緑ヶ丘公園を通って国際通りへ戻ることもできます。
歩くときのポイント
- 至聖廟は祭祀の場 … 静かに参観し、建物や祭具には触れないようにしましょう。
- 福州園は夏の日中は暑い … 庭園は屋外です。夏は朝か夕方の時間帯がおすすめ。
- 雨の日は足元に注意 … 庭園の石の通路はすべりやすくなります。
あわせて読む
- 雨の日の国際通り … 天気が崩れたら屋内スポット中心のプランへ。
- まちぐゎー(市場)の歩き方 … 午後は市場エリアと組み合わせるのもおすすめ。
- 全体マップ … 久米エリアと国際通りの位置関係を確認できます。
※開園時間・料金は変わることがあります。最新は各スポットページや公式情報でご確認ください。
国際通り徒歩圏にホテルが集まっています。夜のまちぐゎーも楽しむなら県庁前〜牧志エリア泊が便利です。
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